古い梅干しの漬け直し

2015年11月11日

 毎年の梅仕事、今年は土用干しの仕上げが大幅に遅れて10月初めにやっと終わりました。梅干しは少なくとも1年は熟成させた方が美味しいので、すぐに食卓に上がることはなく、現在食べているのは一昨年の梅干しです。土用干しをしながらつまみ食いをしてしまいますが、土用干しが終わったばかりのもの(最中のもの)は、味はフルーティですがコクがないですね。家で作る梅干しは昔ながらのものなので減塩はしていません。保存食、つまり常温で保存可能なのです。いつもなら陶器の甕に入れて熟成させていますが、今年の分を入れる甕がもうないので一時的にタッパーに入れています。塩分の多い梅干しを数年間、プラスティック容器に入れるのは嫌なので、早く一昨年の梅干しを消費したいなあと思っています。昨年は先一昨年の梅干しで干し梅を作りました。今年は甘く漬け直してみようと思います。

 最初は試しに数粒でやってみたいと思います。まず塩抜きです。塩が噴いてしまっているような梅干しを選んで、真水につけて一晩塩抜きします。この時点で、もう保存食ではなくなってしまいますね。塩が抜けると同時に水分が梅干しの中に入ってきますので、塩抜きした梅干しは不味いです。また塩だけではなく旨味も抜けていくので塩抜きは程々にした方がいいかなあと思います。さて、一晩塩抜きした梅干しの水気を取り、砂糖をまぶします。容器に入れて冷蔵庫へ。ジャムなどを作るときの方法と一緒ですが、砂糖が梅干しからの水分で溶けるまで時間がかかります。3日経ってもなかなか砂糖がシロップ状になりません。どうせ梅干しは水につけてしまったし、冷蔵庫で保存なので、今度はシロップを作って漬けてみることにしました。砂糖と水が一対一、50%のシロップを作ります。これはいい感じです。最初の口当たりは甘いですが、種の近くの果肉はまだ梅干しの味です。このまま時間が経つと、どんどん中心まで甘くなるような感じです。このシロップ漬けはこのまま熟成させてみようと思います。

 二週間経ちました。味見をしてみると種についている果肉まで塩辛さが抜けています。ただ砂糖漬けにし直すと梅干しの皮が硬くなりますね。口当たりは甘塩辛いので普通の梅干しよりも食べられそうですが、塩分は高いので食べ過ぎに注意です。

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あぼちゃんが本になりました。