早いもので今年も今月が最後です。コロナ禍で突然、生活が変えられてしまった一年でした。新年になったからと言って疫病がなくなるわけではなく、一年前の生活には戻れないと思います。これまで新生活を始めるというのは、自分から望んで変えることが多かったと思います。それでも災害や事件事故、急病などで生活が急変してしまうことは、考えてみるとそう珍しいことではないのかもしれませんね。
日本の暦や行事には縁起を担ぐものがたくさんあります。新年にはその年の年神様がやってくるので、その準備を12月13日の煤払いから始めます。これは単なる大掃除ではなく、神聖なもので、仏壇や神棚から掃除をします。玄関に注連縄を飾るのは、神様がいらっしゃるのに神聖な場所と示すためです。
また21日は冬至です。この日は最も昼が短い日で、太陽の力が最も弱い日です。こう聞くと不吉な日と想像しがちですが、夏至から冬至に向かって衰えていた陽の気が、これからはどんどん復活してくるので、これまで悪いことが続いていたけれど、これからは良いことがどんどんやってくるという意味合いもあるのです。
冬至には柚子湯に入ると風邪をひかないと言われています。写真は金柑。柑橘類として扱われていますが、金柑は柑橘属ではなく金柑属です。みかんなどと違ってビタミンCをたくさん含む皮ごと食べられるので、風邪の予防にいいですね。
花の少ないこの時期、花屋さんを賑わせるのがシクラメンです。春先まで咲きます。鑑賞用の園芸植物で、たくさんの種類がありますね。球根の植物なので上手に夏を越せれば、また同じ球根から開花するのですが、成功したことがありません。原産が地中海地方なので、高温多湿の日本の夏では難しいのかもしれませんね。
ピラカンサスはギリシャ語で炎と刺の意味です。その名の通り、真っ赤な実をたくさんつけます。その実を狙って、野鳥がたくさん寄ってきます。
風花(かざはな)。冬のよく晴れた日に風に乗って山の雪が飛ばされてくる雪のことです。山の方を見ると頂上は、晴れている時もあれば、雪雲がかかっている時もあります。その雪雲がこちらまでくるようになると本格的に平地でも雪が積もるようになります。
参考文献・資料
「日本の行事・暦」
「季節の花300」
「くらしのこよみ」
「旬の食材百科」
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六月6月1731