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 一日は十五夜でした。十三夜が月末にありますが、日本では両方月見をする習慣があります。片方だけだと片見月と言って縁起が悪いからです。月や星は空気が乾燥して澄んでいる季節が綺麗に見えるので、中秋の名月が有名です。冬はもっと綺麗なのですが、鑑賞するには寒すぎるのです。お月見には秋の七草の一つ、ススキと月見団子を飾るのが一般的ですが、ススキには魔除の意味があるそうです。

彼岸花が咲き終わった頃、突然良い香りが漂ってきます。かなり強い香りなので、どこになるんだろうと探すこともしばしばあります。近所に大きな金木犀があって、毎年その香りで咲き始めたことが分かったのですが、数年前に切り倒されてしまいました。咲いた後雨風があるとあっけなく散ってしまい、木の下にはオレンジの絨毯ができます。江戸時代初期に中国から渡来。

菊は日本人にとって最も馴染み深い花ではないでしょうか。なんといっても国花の一つであり(もう一つは桜)、皇室の紋章でもあります。昔から品種改良されていて、数え切れないくらい種類があります。菊花展などで見られる大輪のものから庭の隅や道端に咲く小菊、食材の春菊、菊の花など様々です。

秋も深まって来ると八百屋に乾燥させていない赤唐辛子(鷹の爪)を見かけます。一般に枝から上を向いてなるものを鷹の爪と呼ぶそうです。枝付きで売られているので、飾りながら乾燥させています。辛味成分のカプサイシンは種が付いている胎座にあるので、生の状態でそこを取り除いてしまうと、普通のししとうのような味になってしまいます。乾燥する段階でその成分が他のところに広がっていくので、この工程は大事ですね。

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参考文献・資料

「日本の行事・暦」
「季節の花300
「くらしのこよみ」
「旬の食材百科」

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